大学生や社会人の一人暮らしは友達とのレジャーなどでさまざまな出費があり、バイト代や給与・仕送りだけでは間に合わない場合もあります。そのため月々の出費を抑えて節約する方法を実施しなくてはいけません。今回は一人暮らしの人向けの節電方法について詳しく解説します。
電気の契約先を変更すると、電気代はどれくらい節約できるの?
2016年4月から始まった「電力自由化」により、大手電力会社が独占していた電気代の体系がなくなり、消費者が各企業を選択できるようになりました。このシステムのメリットは、自分の生活スタイルによって電力会社を自由に選べること、そして、従来より電気代を安く抑えられることです。
一人暮らしを送っている人が大手電力会社と契約している場合、年間にかかる電気代の平均は、約8万円とした場合、契約先を変更すると約7万円になります。特に夏・冬はエアコン使用により、月の平均的な電気代は約7,000円かかる場合があるといわれていますが、契約変更をすると月5,000~6,000円ほどの節約が可能です。
月々の出費を抑えられる節電方法を紹介!
日々かかる電気代は、ちょっとした工夫により無駄な電力を消費せずに済みます。以下より、おすすめの節電方法を紹介しましょう。
エアコンは付けたり消したりしない
エアコンは夏・冬に大活躍する家電のため、電力も消費します。エアコン使用の際は、おそらくほとんどの人が電力を節約するために、常に付けっぱなしにするのではなく、オン・オフをこまめに行っているでしょう。
しかし、エアコンが電力を最も消費するのは部屋の温度とエアコンの設定温度に差がある状態です。そのため、エアコンを付けてすぐに部屋の温度差に開きがある状態でオフにして、またオンにするという動作を繰り返すと、電力は節約するどこかただ無駄に消費するだけです。したがって、長い時間外出しない場合は、設定温度を極端にせずに、弱い風量で長く使用するといいでしょう。
また、外出する場合は外出する時間によってオン・オフを使い分けることが重要です。長時間の外出であればオフが適していますが、30分〜1時間ほどの外出であれば、そのまま付けっ放しにしても、それほど問題はありません。極端な温度設定だと付けっ放しは好ましくありませんが、控えめな温度設定であれば、1時間ほどのほうが節電効果があります。
特に極端に寒い地域・暑い地域だと、エアコンの温度差と室温は極端な差が出ます。すぐに快適な室温にしたい気持ちを抑えて、長い時間をかけて過ごしやすい温度にしましょう。
照明をLEDに変える
部屋の照明に白熱電球を使っている場合、LEDに変更することで電気代を節約できます。白熱電球はLEDより電力を消費するだけでなく、使用し続けると本体が熱を持ってエアコンの冷房の効き目を妨害します。しかし、省エネ効果があり、熱も発生しないLEDであればそのような心配はありません。
白熱電球は消費電力54W、LEDは7〜10Wの場合で1kWhの電気料金を27円とすると、白熱電球の寿命は1000〜2000時間ですが、LEDの寿命は20〜40倍の4万時間です。そして、1時間あたりの電気料金は白熱電球だと約1.5円に対してLEDは約0.2円です。これを1ヶ月、1年間で年間2000時間使用した場合で計算すると、白熱電球だと1ヶ月218円・1年間で約2600円になります。しかし、LEDだと1ヶ月でわずか約31円、年間で約380円です。LEDは、白熱電球よりわずか7分の1ほどの電気料金で済みます。
このようにお得なLEDですが、唯一のデメリットは本体価格が高いことです。白熱電球が100円ほどに対してLEDは1,000〜2,000円ほどなので、初期費用の際にお金に余裕がないとLED導入は難しいでしょう。また、白熱電球は間接照明などおしゃれなものが多いです。
部屋のインテリアなどにそれほどこだわりがない人は、LEDがおすすめといえます。
アンペア数の設定を変える
住まいで使用可能な電力の最大値は、アンペア数で設定されています。アンペア数が高いといくら電力を消費しても問題ありませんが、アンペア数が低いとエアコン、電子レンジなどの電化製品を複数使うとブレーカーが落ちてしまう仕組みです。
そして、アンペア数が高く設定されていると、電気の基本料金は高くなります。そのため、それほど電気を使わなくても住まいのアンペア数が高い場合は、無駄に電気料金を支払う羽目になるのです。一人暮らしの大学生だと、アンペア数の平均値は20〜30Wです。普段の生活で外出が多いなどの理由で電気をそれほど使わない場合、アンペア数の契約を変更すれば電気を抑えることができます。ただし、アンペア制が採用されていない関西・四国・中国・沖縄は、アンペア数の変更はできません。
オール電化住宅に住む
オール電化住宅とは、空調や給湯、調理などの熱源をガスではなくすべて電力でまかなう住宅です。オール電化であればガス代がかからない・公共料金の一本化に加えて、深夜の利用の電気代がかからないというメリットがあります。しかし昼間の電力利用は割高になるので、生活スタイルによって節電できない場合もあるのがデメリットです。
まとめ
電気は自分の気づいていないところで自然と消費されています。消費電力は時間単位ではわずかな消費量でも、年間にすると決して安い額にはなりません。そのため、節電のさまざまなポイントをしっかりと頭に入れて実践しましょう。