電力の小売り自由化に伴い、電気を買う会社を選ぶことによって、地球に優しい発電方法を選ぶことができる時代になりました。そんな新電力のひとつ「自然電力」の特徴や料金プランについて紹介します。
目次
1. 自然電力とは(会社情報)
2. 自然電力の電気料金プラン
・「自然電力のでんき」の料金形態
・SE Debut(デビュー)
・SE30
・SE100
3. 口コミ、評判
4. キャンペーン情報
5. よくある質問
6. 契約手続きの流れ
7. まとめ
1. 自然電力とは(会社情報)
自然電力株式会社(以下自然電力)は、太陽光・風力・小水力などの自然エネルギー発電所の発電事業や、電力小売事業をおこなっている企業です。小売り事業は「自然電力のでんき」として、展開しています。
最も大きな特徴は、電気料金の1%が自然エネルギーを増やす環境貢献に使われることです。電気を使うことで、太陽光・水力・風力といった自然エネルギーの発電を増やすことに繋がります。
環境問題に大きな関心があり、自然エネルギーで発電した電気を使いたい、二酸化炭素排出量をより積極的に減らしたいという方におすすめです。
北海道電力エリア、東北電力エリア、東京電力エリア、中部電力エリア、北陸電力エリア、関西電力エリア、中国電力エリア、四国電力エリア、九州電力エリアが供給エリアとなっています。
会社情報
社名 | 自然電力株式会社 |
所在地 | 〒810-0062 福岡県福岡市中央区荒戸1-1-6 福岡大濠ビル3F(総合受付)/ 6F |
設立 | 2011年6月 |
代表者 | 代表取締役社長 磯野謙、川戸健司、長谷川雅也 |
資本金 | 607,149,150円 (資本準備金含む) (2019年5月末時点) |
業務内容 | 太陽光・風力・小水力等の自然エネルギー発 電所の発電事業(IPP)、事業開発・資金調達、 アセットマネジメント、個人・法人向け電力小売事業等 |
2. 自然電力の電気料金プラン
・「自然電力のでんき」の料金形態
「自然電力のでんき」の電気料金プランは、以下のような項目に分かれています。
・電気を送る費用(託送料金)
発電所から電気を使う場所まで、一般送配電業者(東京電力などの大手電力会社から分社している事業者)に電気を送ってもらうのにかかる費用です。
電気の供給エリアと契約種別に応じて決まり、関東エリアでは下記の料金設定です。
40Aの契約で、電気の使用量が350kWhの月の場合
143.00円×40A+7.45円×350kWh=3,179円となります。
・事業を行う費用(事業運営費)
「自然電力のでんき」の事業を運営するための費用です。
料金プランによって単価が決まり、自然エネルギーで発電された電気を使う割合が高いほど、単価も高くなります。
・電気を買う費用(電力調達費)
発電所や電力卸市場から、電気を購入するための費用です。
単価は電力卸市場で30分ごとに決まり、それによって電力調達費が決まります。
一般的に、電気が多く使われる真夏・真冬や、夕方頃の時間帯に、単価が高くなります。
・再エネ賦課金
再生可能エネルギーの普及を推し進めるため、再生可能エネルギーで発電された電力を買い取るための費用です。国の法令で決められており、どの電力会社と契約しても変わりません。
ここからは実際の料金プランを紹介します。
・SE Debut(デビュー)
非化石証書(再エネ指定)の購入により、使用電力量のうち、実質3%を自然エネルギー由来の電気で供給することを実現するプラン。
事業を行う費用(事業運営費)は、1kWhにつき4.00円となります。
再生可能エネルギーを少しずつでも増やしていきたいという方におすすめです。
・SE30
非化石証書(再エネ指定)の購入により、使用電力量のうち、実質30%を自然エネルギー由来の電気で供給することを実現するプラン。
事業を行う費用(事業運営費)は、1kWhにつき4.40円となります。
できる範囲で、二酸化炭素排出量を押さえたいという方におすすめです。
・SE100
非化石証書(再エネ指定)の購入により、使用電力量のうち、実質100%を自然エネルギー由来の電気で供給することを実現するプラン。
事業を行う費用(事業運営費)は、1kWhにつき5.40円となります。
使う電気を、全て再生可能エネルギーでまかないたいという方におすすめです。
3. 口コミ、評判
ネット上では以下のような口コミが見られました。
・地球にやさしい発電方法を選べて嬉しい。選択できるプランが増えるとなお良い。
・市場連動型の電気料金でどうなるか不安だったが、乗り換え前より少し安くなった。
・金額には満足しているが、料金表に専門用語が多くて分かりづらかった。
・時間によっては電気料金が高くなり、心配になる。
自然電力の企業理念に共感している方にとって、自然エネルギーの普及に貢献していることが大きなメリットとなっていました。
一方で、30分ごとの市場連動で電気料金が変わるので、電気代が高くなるのが心配だったという方もいるようです。
4. キャンペーン情報
2021年2月現在、キャンペーンは行われていません。
5. よくある質問
「自然電力のでんき」と契約する際に気になる疑問を、QA形式で紹介します。
Q1. 自然エネルギー由来の電気とはどういう意味ですか?
A.1 自然電力グループが作った発電所からの供給量で、足りない部分を電力卸市場から調達します。その供給量の非化石価値(環境価値)を証書として購入することで、実質自然エネルギー由来の電気ということになります。
Q2. オール電化でも契約できますか?
A2. 契約はできます。ただし、オール電化向けの深夜電力が安くなるプランはないので、大幅に電気料金が上がる可能性があります。
Q3. 解約金はありますか?
A3. 契約期間は1年間契約で、自動更新です。途中で解約しても、解約金は発生しません。
6. 契約手続きの流れ
電気の契約は、インターネットと電話で手続きできます。ここでは、インターネットでの申し込みを紹介します。
まず、検針票などの電気の契約がわかるものを用意してください。
サイトの指示に従って、住所や検針票情報、支払方法等の必要事項を入力します。
入力の代わりに、検針票写真をアップロードすることで申し込みもできます。
支払い方法は、クレジットカードか口座振替を選択可能です。
スマートメーター未設置の場合は、送配電事業者による計器交換工事が必要となりますが、立ち合いは不要で、工事費はかかりません。
申込内容と供給開始予定日は、メールにてお知らせがあります。
7. まとめ
自然電力は、自然エネルギーの発電所を増やし、地球の未来を考えている企業です。
「自然電力のでんき」と契約すれば、その普及を支援することに繋がり、自分でも自然エネルギー由来の電気を使うことができます。
この記事が電気契約見直しの参考になれば幸いです。