あなたは、「電力の自由化」という言葉をご存知でしょうか?電力の自由化とは、あなたが普段使われている電力会社を、あなた自身が選べるようになったことです。今回は、その電力の自由化によって、電気料金を比較し、安くするための方法をご紹介していきます。
電力の自由化とは一体何?
1999年まで、日本の電力というのは、各地方の電力会社のみが販売できるように決められていました。(東京電力、関西電力など)しかし、2000年3月に行われた法改正で、電力会社は自由に選ぶことが出来るようになったのです。さらに、その流れは2016年4月から一般家庭でも行えるようになり、あなたのご家庭でも、自由に電力会社を選べるように変わったのです。
電力の自由化では電気料金を比較することが重要
電力の自由化での最大のポイントは「電気料金を比較する事」です。各電力会社のHPには必ず、電気料金をシミュレーションするフォームが設置されています。また、ご利用人数でのおおよその目安も記載してあるため、電気料金を比較し、出来るだけ安価な電力会社に変更していくのがおすすめです。
電力の自由化で電気を販売している電力会社とは?
電気を販売している「電力会社」には、どのような会社があるのでしょうか?いくつか抜粋してみました。
お住いの地方 | 電力会社 |
北海道地方 | 北海道電力、 auでんき、丸紅新電力 |
関東・甲信越 (東京電力エリア) | 東京電力、東京ガス、 ENEOSでんき、 昭和シェル石油 |
関西・近畿地方 | 関西電力、東京電力、 大阪ガス、 eoでんき、 スマ電 |
中国地方 | 四国電力、 auでんき |
九州地方 | 九州電力、 ナンワエナジー、 西部ガス、 HTBエナジー |
このように、以前とは違い各地方の電力会社以外の、民間会社も参入してきているのです。それぞれの会社のHPを見てしっかり比較してみましょう。
電力の自由化で新電力会社に変える際の方法
電力の自由化で電力会社を変更する方法を簡単にまとめてみました。
①切り替えに必要な情報の準備
電力会社の切り替えには以下の4つの情報が必要です。
・現在契約している電力会社名
・現在契約している電力会社のお客さま番号
・供給地点特定番号
・電力会社切り替え希望日
契約書などに記載されているはずなので、事前に準備をしておきましょう。
②新電力会社への連絡
続いて、新電力会社へ電話、もしくはメールなどでの連絡をします。メールでの申し込みの際には、支払い方法を決めなければいけないこともあるので、事前に準備しておきましょう。
③電力会社の切り替えが自動に行われる
そのまま、あなたの情報が確認されれば、電力会社切り替え希望日に沿って、電力会社が自動で切り替わります。特にあなたがしなければいけないことは無いので、とても簡単です。契約日の案内も必ず届きますから、書類の保管を忘れないようにしておきましょう。
電力の自由化で気を付けておくポイント
電力の自由化ではいくつか気を付けておきたいポイントがあります。具体的に解説していきましょう。
①マンション・アパートでも電力会社は変更できる
電力の自由化で、電力会社を切り替えることは、マンションやアパートにお住まいの方でも可能です。マンションやアパートへの入居の際に、電気会社と契約するのは個人契約です。つまり、どの電気会社に変更しようとも、個人の自由で出来るのです。「高圧一括受電契約」の場合は変更が出来ませんので、よく確認をしてみましょう。
②都市部だけでなく地方でも電力会社を選べる
電力の自由化で電力会社を変更できるのは、都市部だけでなく地方でも同様です。離島や沖縄を除く、殆どの地域で新電力会社が参入しているので、一度HPを見て電気料金を比較してみましょう。電気代がグッと安くなる可能性も高いです。
③オール電化住宅には自由化が有利
電力の自由化ではオール電化住宅にお住まいの方の方が、有利になるケースが多いです。というのも、多くの電力会社には、オール電化住宅向けのプランが用意してあります。その為、一般家庭よりも多くの電気を使う、オール電化住宅にお住まいの方の方が、最終的にお得になるケースもあるのです。各社のプラン比較をしてみましょう。
④法人の場合はどうなるのか?
電力の自由化では法人契約の方の場合でも、簡単に切り替えることが可能です。電力の自由化は2000年から始まっていて、2004年には「中小のビルでの電力自由化」がスタートしていました。また、今回の2016年の法改正では、小さな商店でも電力会社を個人で選択できるようになっています。あなたの企業でも、電力会社の変更をすることは可能なのです。
まとめ
というわけで、今回は電力の自由化で電気料金を比較して、どうすればお得になるのか?ということをまとめてきました。もしあなたが、電力会社を自由に選ぶことが出来ないと思われているのであれば、それは間違えています。すぐにでも、新しく参入している電力会社のHPを確認し、今の電力会社との契約で不利な面がないかどうか比較してみましょう。もっと電気代をお得に済ますことが出来るかもしれません。