エネットは、法人や事業者向けの新電力です。
最新技術を用いたサービスもあり、電力消費のデータ収集や分析が効率的に行えると忙しい方からも高く評価されています。
また、環境への配慮もしており、特に二酸化炭素排出量が多い企業・公共部門に向け環境に優しく効率のよいエネルギー利用を提案も行っています。
今回はエネットについて、サービスの概要から手続きの方法まで具体的にご説明していきたいと思います。
エネットとはどんな新電力?
エネットはNTTアノードエナジー・東京ガス・大阪ガスが出資した会社で、社名のEnnetはエネルギー(Energy)とICT(Network)をかけ合わせた造語。
「エネルギーとネットワークを活用しながら新しい価値を創造する」ことを目的としています。
そのモットーを体現するように通常の電気小売りの他に、CO2排出量削減やAIを利用して省エネルギーを活用するメニューを提供し持続可能な社会の実現に貢献しています。
電力の供給は、
・北海道電力
・東北電力
・東京電力
・北陸電力
・中部電力
・関西電力
・九州電力
・四国電力
・中国電力
・沖縄電力
と、大手電力会社のエリアをカバーしているため全国で利用できます。
ちなみに、エネットに申し込みができるのは事業者のみです。家庭での利用はできません。
・企業
・自治体
・官公庁
・学校
などが対象ですが、事業者であれば個人事業主でも契約可能です。
エネットの料金プランについて
エネットでは決まった料金プランはありません。お住まいの地域と、設備に応じて個別に見積りを行います。
管轄の大手電力会社のプランを基準にして、そこから基本料金と電力量料金を値引きをするので従来よりもリーズナブルな価格で利用できるようです。
気になる方は、まずお問い合わせしてみてください。
エネットでは、基本的なプランの他に付加価値サービスも充実しています。
どんなサービスがあるかについて、表にまとめたのでご覧ください。
サービス名 | 特徴 |
InfoEnnet(標準サービス) | 電気使用量・料金などのデータをオンラインで確認できるサービスです。 データがグラフで表示されるので、詳細な分析や節電対策の立案に役立ちます。 |
Enneteye | 電気使用量・天候・料金などの情報をAIが解析し毎月レポートを提示してくれます。 |
EnneSmart | 昼間や夕方など、電力需要が増加する時間帯に節電すると割引が適用されます。 |
EnneMetering | スマートメーターに切り替えることで、料金計算業務を代行してくれます。 |
EnneGreen | 再生可能エネルギーを活用し、二酸化炭素排出量削減をサポートしてくれます。 |
EnneBttery | 大規模な災害に備え、初期費用なしで蓄電池などを供給してくれます。 |
エネットのキャンペーン情報
エネットで行われているキャンペーンを調べましたが、現在とくに新規契約者や乗り換え向けのキャンペーンはありませんでした。
ただ、事業者向けに新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う電気料金の特別措置が取られています。
支払い期限の延長が認められていますので、特別措置を適用したい場合はエネットの窓口までお問い合わせください。
よくある質問とその答え
エネットに寄せられることの多い質問をピックアップしてみました。気になる点がある方はぜひご覧ください。
Q1.エネットへの切り替えにあたり、特別な工事などは必要ですか?
A1.基本的には不要です。お使いのメーターが古い場合はスマートメーターへの切り替えが必要となりますが、15~30分程度で完了します。
Q2.新電力の電力供給は不安定ですか?
A2.新電力であっても、送配電は管轄の電力会社が行いますのでこれまで通りに電気をお使いいただけます。
契約手続きの流れについて
エネットの契約手続きは、以下の3つのステップで進めていきます。
1.見積り
まずは、直近の検針票を用意してエネットの専用フォームから見積りを依頼します。
検診表のデータを元にして見積りが送られてきますので、その内容に納得したら次のステップに移ります。
2.申込書の作成
見積りを確認した後、エネットへの切り替え申し込み書を作成し提出します。
3.電力メーターの交換
必要があれば、メーターをスマートメーターへ交換します。交換設置費用は無料です。
また、既にスマートメーターが設置されている場合はこの作業は不要です。
以上で切り替えに必要な手続きは完了です。
エネットの新電力に切り替わっています。
会社情報
エネットを運営している会社についてご紹介します。
社名 | 株式会社エネット(英文名:ENNET Corporation) |
設立 | 2000(平成12)年7 月7 日 |
所在地 | 東京都港区芝公園二丁目6番3号 芝公園フロントタワー |
代表者 | 川越 祐司 |
資本金 | 107億円 |
支店 | ・西日本本部/関西支店 大阪府大阪市西区 土佐堀一丁目4番14号 アーバンエース肥後橋ビル |
まとめ
今回は、事業者向けの新電力「エネット」についてご紹介しました。
新電力としてリーズナブルな料金を提供するだけでなく、AI分析など手作業であればかなりのリソースが必要な作業をお任せできる点もメリットでしょう。
再生可能エネルギーへの取り組みも積極的に行っているので、企業イメージのブランディングにもなりますよ。