北海道電力で電気やガスを利用している人が引越しをする場合、手続きが必要です。
ただ、引越し時の手続きも同じ電力会社を使い続けるのか、切り替えるのかで詳細な内容が異なります。
今回は北海道電力を契約している人、これから契約する方に向けてお引越しをする際に必要な手続きについて詳しくご紹介していきます。
記事後半には、新電力への切り替えについても解説しておりますので「引越しする予定だけど電力会社をどうしようか悩んでる」という方も、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1.引っ越しの手続き 概要
1-1.STEP1 Webで申し込み
1-2. STEP2 当日のお立合い
2.引っ越しの手続き パターンは3つ
2-1. パターン1 電気・ガスの停止・開始手続きを同時にしたい
2-2. パターン2 新しく電気・ガスを契約したい
2-3. パターン3 いま使っている電気・ガスを停止したい
3.北海道エリア以外へのお引越しでも継続利用可能に
4.引っ越しの手続きはいつまでにするのか
5.ご利用開始日に立ち合いは必要なのか
6.電気・ガスの利用停止には何が必要なのか
1. 引っ越しの手続き 概要
北海道電力を契約している人が引越しの際に必要な手続きについて、手順ごとに詳しくご説明していきます。
北海道電力に限らず電力会社の引越し手続きは、
・申し込み
・(必要な場合は)当日の立ち合い
上記の流れで行われます。
ただ、電力会社によって申し込みの内容や、立ち合いが必要なタイミングや条件が異なります。
以下から北海道電力のケースについてご紹介していきますね。
1-1. STEP1 Webで申し込み
北海道電力を利用している人が引越して住所が変わる場合、電気料金の二重払いを防ぐために引越しをする前に申し込みをしなければなりません。
北海道電力の場合は、
・電話
・web
・ファックス
の3種類の申し込み方法がありますが、24時間受付ており手続きがしやすいweb申し込みがおすすめです。
web申し込みの流れは以下の3ステップで行います。
1.検針票を準備
2.申請フォームから必要な項目を入力し、内容を確認して申請
3.専用フォームに入力したメールアドレスに確認メール
引越しの申し込みフォームは、
・利用停止/利用開始(引越し後も引き続き北海道電力を使う)
・使用開始(引越し後から北海道電力を使い始める)
・利用停止(引越し後に北海道電力から他の業者に切り替える)
の3つがあります。
北海道電力の「電気・ガスのお引越し、他社からのご契約切り替え」ページから目的に合うフォームを選び、手続きを進めてください。
電話申し込みは手続きを忘れていた場合や、急を要する場合におすすめです。
北海道電力では電気のみか、ガスとセットで契約しているかで問合せ先が以下のように異なります。
契約内容 | 電話番号 | 受付時間 |
電気のみの契約 (ほくでん契約センター) | 0120-12-6565 | 月~金:9時~17時 土:9時~15時 |
電気とガスを契約している場合 | 0120-370-255 | 月~金:9時~17時 |
電気とガスを契約されている方は、受け付けている曜日が異なるので申し込みのタイミングに注意してください。
いずれの場合も、日曜日・祝日・年末年始は対応していません。
申し込みの際は検針票か請求書を手元に用意しておくと、スムーズに次のステップに進めます。
1-2. STEP2 当日のお立合い
引越し当日は、退去時の利用停止手続きや新居での利用開始時のいずれも基本的に立ち合いは必要ありません。
北海道電力で電気のみ契約している方は、退去時にブレーカーを切り、新居でブレーカー入れれば電気がそのまま使えます。
ただ、新居に電気温水器があったり、北海道電力でガスを契約している場合は立ち合いが必要となります。
なぜそういったケースで立ち合いが必要になるのかについては、後程ご説明していきます。
2.引っ越しの手続き パターンは3つ
先ほども触れましたが引越しをする際、契約内容によって必要な手続きが異なります。
こちらでは、目的ごとの手続きについて必要な情報や手順について詳しくご紹介いたしますね。
2-1. パターン1 電気・ガスの停止・開始手続きを同時にしたい
最初にご紹介するのは、既に北海道電力を契約している方が引越し先でも引き続き北海道電力を使い続けるパターンです。
北海道電力の公式サイトでは、利用停止・開始手続きを同時に行う際のポイントが以下のように紹介されています。
・利用停止手続きをするにあたり、「お客様番号」または「ご契約種別」が分かる書類を用意しておいてください。(請求書や検針票など)
・新住所での利用開始手続きをする際は、供給地点特定番号が分かると手続きがスムーズです。
新居に「電気のご使用開始手続きのお願い」などが投函されていることがあるので、手続きをする前にチェックしてみてください。
手続きの際には、以下の情報が必要です。
・利用停止する日
・次の入居者の有無
・利用停止する料金プラン
・利用停止する旧住所の供給地点特定番号
・新居で利用開始する日
・希望するプラン
・郵便番号
・住所(引越し先)
・住居のタイプ(戸建てか集合住宅か)
・供給地点特定番号
・契約者氏名
・電話番号
また、北海道電力でガスも一緒に契約している場合はガスの供給地点番号が必要です。
供給地点番号や、契約種別(契約プラン)が分からない場合はweb手続きができないので、電話窓口にご相談ください。
2-2. パターン2 新しく電気・ガスを契約したい
こちらでは、引越しを機に新しく北海道電力を利用したい場合の手続きについてご紹介いたします。
手続きをする際、事前に料金メニュー一覧と料金シミュレーションをチェックしておきましょう。
新規契約をweb手続きで行える対象者は、「北海道内に住んでいて北海道電力と契約したいとお考えの方」と公式サイトに記載されています。
電力の自由化に伴い、他のエリアからも契約できるようになったのですが北海道以外から契約する際の詳細は後程ご紹介します。
・利用開始日
・希望するプラン
・郵便番号
・住所(引越し先)
・住居のタイプ(戸建てか集合住宅か)
・供給地点特定番号
・契約者氏名
・電話番号
などの情報を入力して手続きを進めてください。
以下に当てはまる方は、webから申し込みができないのであらかじめご了承ください。
・引越し先の新居がオール電化
・スマート電化
・動力設備
・ロードヒーティング
こういった設備で契約する場合は、スタッフが相談しながらプランを決めていきますので先ほどご紹介した電話窓口に連絡してください。
2-3. パターン3 いま使っている電気・ガスを停止したい
最後は、現在北海道電力を使用している方が利用停止する場合の手続き方法です。
webで利用停止手続きを行う場合は、以下の項目を埋めなければなりません。
・利用停止する日
・次の入居者の有無
・利用停止する料金プラン
・利用停止する旧住所の供給地点特定番号
こちらも供給地点特定番号が分からない場合は、お電話での申し込みとなります。
また、海外への引越しなどで前回の検針日から利用停止日までの料金支払いで相談が必要な場合も、電話するように公式サイトに記載されています。
3.北海道エリア以外へのお引越しでも継続利用可能に
北海道電力はこれまで、道内に住んでいる人のみ利用できる電力会社でした。
2016年の電力完全自由化により、東京電力エリアに住んでいる人でも北海道電力を利用できるようになっています。
【東京電力エリア】
・東京都
・神奈川県
・千葉県
・埼玉県
・栃木県
・茨城県
・群馬県
・山梨県
・静岡県(富士川以東)
これにより北海道から、首都圏へ引越した場合でも引き続き北海道電力を利用できるようになりました。
こちらのエリアで北海道電力を契約する場合は、専用の申し込みページから手続きを行ってください。
北海道電力のガスの供給エリアは電力サービスと内容が異なります。
【北海道電力ガス供給エリア】
・札幌市
・小樽市
・石狩市
・北広島市
・千歳市(泉沢地区除く)
・恵庭市
道内に住んでいて電力のみの契約をする場合でも、
・礼文島
・利尻島
・天売島
・焼尻島
・奥尻島
に住んでいる場合は離島供給約款の手続きが必要なので、電話での申し込みとなります。
料金シュミレーション・お申込みはこちら
4.引っ越しの手続きはいつまでにするのか
北海道電力のweb手続きのページでは、引越し手続きは予定日の3日前までに済ませておくよう記載されています。
ただ、これは3営業日前までということなので土日祝日を挟む場合や、年末年始、ゴールデンウイークなど連休が間にある場合はなるべく早めに手続きを済ませておきましょう。
通常の場合、1週間程前までに申し込んでおくことをおすすめします。
また、年間で最も引越し件数が増える3月~4月にかけては、電力の引越し手続きの混雑も考えられます。
引越しが決まった時点で、なるべく早く手続きをしましょう。
特に引越し先の住居がオール電化など、立ち合いが必要な場合は直前の申し込みだと希望の日時に係員が手配できなくなる恐れがあります。
余裕を持って1ヶ月から2週間前までを目安に、申請しておくとよいでしょう。
5.ご利用開始日に立ち合いは必要なのか
基本的には、利用開始日に立ち合いは不要です。
引越し先の新居に到着したら、分電盤を確認しブレーカーを入れれば電気がすぐ使えるようになります。
分電盤には、
・アンペアブレーカー
・漏電ブレーカー
・安全ブレーカー
がまとめられています。
設備によってはアンペアブレーカーがない場合もありますが、その場合は漏電ブレーカーと安全ブレーカーを「入」にするだけでOKです。
ただし、珍しくない例外があるのでそれについてもご紹介しておきます。
・ガスも一緒に契約している場合
・エコキュートなど電気温水器がある場合
ガスの開栓作業は、安全面から作業員による点検・開栓作業が法律で義務付けられています。
他にも、電気温水器の設備がある建物では、電気料金の安い夜間にお湯を沸かすので入居日の前日までに温水器の通電作業を行っておきましょう。
6.電気・ガスの利用停止には何が必要なのか
北海道電力の電気・ガスを利用停止する際には、
・供給地点特定番号
・契約内容(料金プラン)
・利用停止日
・契約者の情報
が必要です。
7. お引越しまでの電気料金はどうなるのか
引越しが決まったら、検針日から退去日までで日割りで出された料金を支払わなければなりません。
北海道電力では、
・振込票払い
・クレジットカード払い
・口座振替
と3種類の支払い方法があります。
クレジットカード、口座振替で支払っている場合はそのまま指定している口座から引き落とされます。
振り込み票で支払っている場合は、退去日に現金での精算が必要な可能性があります。
8. 引っ越し先で、電気の契約を切り替えたいときはどうするのか
引越しにより、料金プランやアンペア数を変えたいという場合の対処法についてお伝えします。
引越しを機に料金プランを変えたいという場合は、利用開始手続きの専用フォームで希望するプランを選択できます。
アンペア数を変えたい場合は「ほくでん契約センター」へ電話で連絡が必要です。受付時間内に申請を済ませておきましょう。
9. 新電力への切り替え方法とは
北海道電力から新電力に切り替えを検討されている場合、切り替えのタイミングにより手順が変わります。
・同一住所で切り替える場合
同じ住所で電力会社の切り替えを行う場合は、新電力会社への契約だけでOKです。
北海道電力への解約は新電力会社が行ってくれますので、自分で解約手続きを行う必要はありません。
申請から次の検針日から新電力が適用されます。
・引越しを機に切り替える場合
引越しを機に、新しい住所で新電力に切り替えたい場合は新電力への新規契約の他にも古い電力会社への解約手続きが必要です。
利用停止手続きはwebから出来る電力会社がほとんどですが、お住まいの地域や契約内容、引越し前に使用している設備によっては電話申請が必要なこともあるのでご確認ください。
10. 新電力へ切り替えるメリットとデメリット
新電力へ切り替えるメリットとして、「電気料金が安くなる」という点が大きいでしょう。
新電力会社が大手電力会社よりも絶対に料金が安い!というわけではなく、
・従量料金が安く設定されている
・自分のライフスタイルにあった時間帯ごとの料金設定
・大手と電気料金の算出方法が異なる
と、電力会社ごとに設定が異なるためより自分にあったプランが選べるようになったことで、電気料金が安くなったと感じる人が多いようです。
一方、その選択肢の多さは新電力を利用するデメリットにも繋がります。
電力会社によってルールが異なるので、解約時に違約金が必要だったり、市場反映型の業者だと電気料が乱高下したりすることもあるようです。
結果として思わぬ出費が増えるリスクもあるので、契約前には料金シミュレーションをして規定もちゃんと確認しておきましょう。
11. まとめ
今回は、北海道電力契約者が引越しをする際に必要な手続きとタイミングについてご紹介しました。
自由化により、首都圏でも北海道電力を利用できるようになったので、北海道から関東に引っ越す方も希望があれば引き続き利用できます。
引越しのタイミングで新電力への切り替えを考える方も多いようですが、料金以外にも注意事項などもきちんと確認するとよいでしょう。