目次
1.電力自由化とは？
1-1.電力自由化の歴史
2.電力自由化のメリット
2-1.新電力の電力会社・契約者は急速に増加中
2-2.新電力会社へ切り替えるメリット
3.ライフスタイルに合わせた料金プランを選べる
4.環境に優しいエネルギーを選択できる
5.電力自由化にもデメリットはある？
5-1.実績のない新しい電力会社と契約しても、停電が増えたりしないの?
5-2.万が一、契約した新電力会社が倒産することや電力の供給が停止された場合どうなるの？
6.個人・家庭の電力切り替えはどうやって申し込めばいいの？
7.法人の電力切り替えはどうやって申し込めばいいの？
1. 電力自由化とは？
電力自由化とは特定の企業のみが独占していた電気事業を自由化し、誰でものどのような企業でも自由に参入できる制度を指します。
1-1. 電力自由化の歴史
日本での電力自由化の導入は部分的に行われ最初の導入が2000年3月に始まりました。電力自由化は初め部分的に導入され、特別高圧区分に分類される大規模工場やオフィスビル、デパートといった大型ショッピングモールといった電力使用量が多いとされる場所から電力自由化を開始しました。電力自由化になることで、電力会社を選択できるようになり、既存の電力会社からだけでなく新規参入した企業からも電力を買うことができるようになりました。2004年4月から2005年4月にかけて、高圧区分の大規模工場だけでなく高圧区分の中小工場にも電力自由化が導入されました。2016年から高圧区分だけでなく低圧区分に分類される商店や各家庭にも電力自由化が導入され、誰でも自由に電力会社を選ぶことができるようになりました。
2. 電力自由化のメリット
電力自由化の仕組みには消費者に自由に選択でき、環境に優しいエネルギーやライフスタイルにあった電力会社を選ぶことができます。
2-1. 新電力の電力会社・契約者は急速に増加中
電力自由化により、多くの利用者が新電力の電力会社と契約しています。例えば、再生可能エネルギーを使用している新電力会社プランやライフスタイルにあった新電力会社のプランなど新電力会社には様々なプランがあります。低電力区分に分類されている一般家庭では、2016年4月の新電力契約者は291件でしたが、2020年4月で644件と倍以上の契約者数が増加しています。
2-2. 新電力会社へ切り替えるメリット
電力の安定確保をすることができ、自然災害があった際に安定した電力の支援を受けることができます。東日本大震災では火力発電所や原子力発電所などが被災し機能しなくなった際、大きな電力不足を生んでしまいました。東日本大震災の際はスムーズに電力を送る仕組みがなく大規模停電を行うなどして電力を補いました。新電力会社は地域に縛られない電力供給をすることができるため、防災の備えとなる仕組みになっています。
他のサービスと付随して電気料金を安く抑えるサービスがあります。ガス料金や携帯電話料金とセットにしたプランを出している新電力会社があります。月々の携帯電話料金やガス代の料金に悩んでいる際は、検討してみてはいかがでしょうか。
3. ライフスタイルに合わせた料金プランを選べる
新電力会社へ切り替えることで、それぞれのライフスタイルにあった電力に切り替えることができます。ライフスタイルにあった契約内容は、基本料金が0円で使った分だけ払うプランや使用する時間帯や季節により電気料金が異なるプランもあります。消費者のニーズに合わせた仕組みの料金プランが多くあります。
電力自由化により様々なプランが登場したため、多くの仕組みがあり各新電力会社には趣味レーションをおこなうことができるサービスが揃っています。電力自由化で今現在の料金プランとライフスタイルに合わせた料金プランや仕組みを比較して検討してみてはいかがでしょうか。
4. 環境に優しいエネルギーを選択できる
電力自由化前のエネルギー選択の仕組みは、火力や原子力といった限られたエネルギーの選択しかありませんでした。しかし電力自由化後、環境に優しいエネルギー選択ができるようになり、ご自身の選択したエネルギーを使用することができるようになりました。
地球環境の維持に適しているとされる風力発電や火力発電、地熱発電といった発電に力を入れている新電力会社もあり、再生可能エネルギーを利用することができます。
電力自由化前は各家庭に太陽光発電パネルを設置するなどして再生可能エネルギーを使用することができるのが簡単に環境に優しいエネルギーを選択することができる方法の1つでした。しかし電力自由化後様々な再生可能エネルギーを取り入れることができる仕組みの一つとして注目されています。
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5. 電力自由化にもデメリットはある？
電力自由化は停電や新電力会社が倒産したりしないのかという不安があります。電力の供給がストップした場合どうなるのかといったことを紹介します。
5-1. 実績のない新しい電力会社と契約しても、停電が増えたりしないの?
電力自由化前は特定の電力会社が電力供給をおこなっていましたが、電力自由化後新電力会社が参入しました。しかし新電力会社は特定の電力会社と比較し実績がないため不安視する方も多いと思います。特に新電力会社は安定した電力の供給ができる仕組みを持っているのかといった停電が頻発してしまう恐れを考えるのではないでしょうか。
新電力会社の電気が送られる仕組みは、各地域にある電線を使用して電力を送電してくれて各家庭に電力が届きます。つまりどの電力会社を使用したとしても、電力の質というものが悪いことや粗悪品といったことはなく、同じ電気を使用することができる仕組みになっています。新電力会社を使用したからとしても停電が起こる可能性が高まることや安定した電力の供給ができるようになっているため、電力自由化前と同じ状況になるため安心です。
5-2. 万が一、契約した新電力会社が倒産することや電力の供給が停止された場合どうなるの？
新電力会社は各地域にある電力会社と異なり倒産しやすく電力の供給が停止した場合生活することができないと思い新電力会社に乗り換えることに躊躇っている方がいるのではないでしょうか。
契約した電力会社が倒産してしまうことや電力送電をすることができない状況、事業継続が困難になった場合など様々なパターンがありますが、電力が停止されることはありません。万が一、契約した新電力会社が送電できない状態になったとしても、各地域にある電力会社が電力を供給するという契約を結んでいるため、急に停電になるといったことが起こらない仕組みになっています。倒産したりして電力供給がストップすることがないため、安心して使用することができます。
6. 個人・家庭の電力切り替えはどうやって申し込めばいいの？
新電力会社と契約する場合、Webページを使用し契約する仕組みになっていることが一般的です。ご契約したい会社のホームページを検索し応募ページへ飛んで契約してください。
多くの新電力会社では契約するためにはいくつかの資料や情報を用意しておくことで契約することができる仕組みになっています。申し込みに必要な情報は、現在契約している電力会社との契約内容情報、申し込みをする方の個人情報、電力料金を支払う情報の3つを求められることが多いです。
個人情報は下記の5つの情報提示を求められることが多いです。契約アンペア数、契約する時の契約番号、契約電力単位、電力を供給する家の場所の供給地点特定番号、お住まいのエリアです。5つの情報で供給することができる場所を特定することができる仕組みとなっています。
現在の契約内容に関する情報は、現在契約している電力会社から送られてくる検針票で確認することができる仕組みとなっていることが多いです。
場合によっては検針票が送られてきていない契約をしていることがあり、その場合は現在契約している会社のWebページの会員専用ページから確認することができる仕組みとなっている電力会社もあるため、チェックしてください。
現在のお支払い情報はクレジットカードや銀行の口座番号から確認できる仕組みとなっていることが多いため、確認してみてください。
7. 法人の電力切り替えはどうやって申し込めばいいの？
契約をする場合、現在の使用している電力量などの情報を契約したい電力会社に指定の用紙に記入し送ります。電力会社から見積もりが出され、契約する場合詳しい住所といった情報を送ります。電力会社が各地域の電力会社へ接続供給契約を申請し、自社は契約書を提示し契約成立です。
特別高圧や高圧小口は500kW以上の場合電力会社と話し合いをして料金を決定し契約するのが多くの会社の契約の仕組みになっていることが多いです。