新電力への切り替え方法とは
関西電力で電気やガスを契約している方が引っ越す場合、どのような手続きを行うべきなのでしょうか?
契約の種類や、利用している電力会社によって手続きの詳細は異なります。
そこで今回は、
・関西電力契約者が引っ越す際の手続き
・関西以外のエリアに引っ越したら電力会社を変えるべきか?
・引越し手続きはいつまでに終わらせておくべき?
といったよくある疑問について解説していきたいと思います。
記事後半には、新電力への切り替え方法など新電力会社についてもご説明しております。ぜひ最後までご覧ください。
1.引っ越しの手続き 概要
1-1. STEP1 Webで申し込み
1-2. STEP2 当日のお立合い
2.引っ越しの手続きパターンは3つ
2-1. パターン1 電気・ガスの停止・開始手続きを同時にしたい
2-2. パターン2 新しく電気・ガスを契約したい
2-3. パターン3 いま使っている電気・ガスを停止したい
3.関西エリア以外へのお引越しでも継続利用可能に
4.引っ越しの手続きはいつまでにするのか
5.ご利用開始日に立ち合いは必要なのか
6.電気・ガスの利用停止には何が必要なのか
7.お引越しまでの電気料金はどうなるのか
8.引っ越し先で、電気の契約を切り替えたいときはどうするのか
9.新電力への切り替え方法とは
10.新電力へ切り替えるメリットとデメリット
まとめ
1.引っ越しの手続き 概要
関西電力をご利用の方が引っ越す場合の手続きの手順について解説していこうと思います。
電話での問合せ窓口もありますが、混雑がしやすいこと、受付時間が限られることからweb手続きをおすすめします。
ただ、契約内容によってはwebでの手続きが出来なかったり、スタッフとの相談が必要だったりするので念のため電話窓口をご紹介しておきます。
窓口の種別 | 電話番号 | 受付時間 |
電気契約の手続き・料金に ついて | 0800-777-8810 | 月~金:9時~18時 土日祝・年末年始は除く |
オール電化・お得なメニューについて | 0800-0800-500 | 9時~18時 年末年始は除く |
関西電力のガスを検討中 | 0800-777-5800 | 9時~18時 年末年始は除く |
東京電力エリアで関西電力を契約している人 | 0800-777-8094 | 月~金:9時~18時 土日祝・年末年始は除く |
1-1. STEP1 Webで申し込み
引越した後も同じ電力会社を利用する場合、引越しを機に電力を利用停止あるいは利用開始する場合で手続きの内容は異なりますが、大まかな手順は以下の通りです。
1.関西電力の「引越し等によるご利用停止・開始のお手続き」にアクセス
↓
2.目的の手続きを選ぶ
↓
3.エリアを選択
↓
4.申し込みページへアクセスして必要事項を埋める
↓
5.申請内容の確認
↓
6.受付確認メールの送付
↓
7.利用停止/開始
利用停止の場合、手続きには以下の情報が必要です。
・お客様番号
・はぴeみる電のID/パスワード
電気料金の支払いを口座振替、またはクレジットカードで行っている場合は上記2点の情報の代わりに、
・契約名義
・電話番号
・郵便番号
・口座番号/クレジットカード番号
申し込みをスムーズに進めるために、手続きをする前にこれらを事前に用意しておくとよいでしょう。
1-2. STEP2 当日のお立合い
引越し当日は、退去時に基本的に立ち合いは不要です。
ただし、
・オートロックなどでメーターが勝手に確認できない
・契約内容や供給設備の都合で関西電力側か立ち合いを希望する
といった場合は立ち合いが必要です。
立ち合いが必要な場合でも、作業自体はそれほど時間はかかりません。
2. 引っ越しの手続き パターンは3つ
引越しの手続きの仕方は、大きくわけて3つのパターンがあります。
それぞれの流れについてご紹介していきます。
2-1. パターン1 電気・ガスの停止・開始手続きを同時にしたい
現在、関西電力を契約している方が引越した先の新住所でも引き続き利用するケースです。
この場合は、関西電力の手続きページから利用停止・開始手続きを行います。
「電気やガスの開始・停止のお手続き(同時受付)」のアイコンを選択し、引越し先のエリア、ガスの有無を選択して申し込みフォームへ進みましょう。
・契約を特定する
お客様番号かはぴeみる電のIDとパスワードを入力してください。
↓
・現在の住所の利用停止手続きをする
契約者の情報、プラン、希望の利用停止日などを入力します。
↓
・新住所の利用開始手続きをする
入居先の住所、希望する利用開始日などを選択する
↓
・入力内容を確認
特に利用停止/開始の日時や住所に間違いがないかご確認ください。
↓
・申し込み完了
入力したメールアドレス宛てに受付完了メールが送られます。
2-2. パターン2 新しく電気・ガスを契約したい
関西電力エリア内への引越しなどで、新規契約をしたい場合は最初に一戸建てか集合住宅かを選択して利用開始手続きを行います。
テナントビルなどに入居する場合も集合住宅を選択してください。
2-3. パターン3 いま使っている電気・ガスを停止したい
エリア外への引越し、または新電力への切り替えなどで関西電力の利用停止手続きをしたい場合は、最初に「お客様番号」か「はぴeみる電 IDとパスワード」で現在の契約内容を特定します。
契約内容が分かったら契約者の情報、契約プラン、利用停止日時を入力して手続きを進めます。
3.関西エリア以外へのお引越しでも継続利用可能に
関西電力は、その名前の通り関西地方を拠点にしている大手電力会社です。
そのためこれまでは基本的に以下の管轄内に住んでいないと利用出来ませんでした。
【関西電力エリア】
・滋賀県
・京都府
・大阪府
・奈良県
・和歌山県
・兵庫県(一部地域を除く)
・福井県の一部
・岐阜県の一部
・三重県の一部
2016年に電力が完全自由化され、個人でも契約する電力会社が選べるようになったことを受け、新たに東京電力エリアでも関西電力を利用できるようになりました。
【東京電力エリア】
・東京都
・神奈川県
・千葉県
・埼玉県
・茨城県
・栃木県
・群馬県
ただ、対応エリア内であれば関西電力のサービスを全て利用できるというわけではありません。
電気とガスを関西電力でまとめたい場合は、
・大阪府(一部地域を除く)
・兵庫県(一部地域を除く)
・京都府の一部地域
・滋賀県の一部地域
・奈良県の一部地域
の居住者に限られます。
4.引っ越しの手続きはいつまでにするのか
関西電力では、引越しの30日前からwebでの手続きを受付ています。
混雑していない時期であれば前日までの手続きでも対応可能ですが、リスキーなので最低でも引越し1週間前までには申し込みを終わらせておくようにしましょう。
引越しシーズンとも言える3月~4月にかけての繁忙期に申請する場合はより早い段階、1ヶ月~2週間前までには申し込んでおくと安心です。
関西電力の申し込みページでは、対応可能な利用開始日が記載されているのでそちらもぜひご覧になってみてください。
5.ご利用開始日に立ち合いは必要なのか
先ほど退去日の立ち合いについてご説明いたしましたが、新居への入居日も基本的に立ち合いは不要です。
ただ、オール電化で電気温水器が設置されていたり、関西電力でガスも契約する場合は利用開始日に立ち合いが必要です。
特に、電気温水器は夜間に加温するものが多いので入居の前日までに機器が使えるようにするための作業をします。
自分で行うと、設備自体の故障リスクもあるので必ず電力会社に連絡して係員に作業してもらいましょう。
6. 電気・ガスの利用停止には何が必要なのか
関西電力で利用停止手続きをする際、現在の契約を確認するためお客様番号かはぴeみる電のIDとパスワードが必要です。
推奨環境は、
・パソコン:
Microsoft Internet Explorer 11以降
Google Chrome 最新バージョン
・スマホ:
iOS 10以降(Safari)
Android 5以降(Chrome)
となっています。
7. お引越しまでの電気料金はどうなるのか
口座振替やクレジットカードで支払っているなら、直近の検針日から退去日まで日割りで算出された金額がこれまで通り支払われます。
請求書払いの場合は現地での精算が必要なケースもあるので、申し込み時にご確認してください。
8. 引っ越し先で、電気の契約を切り替えたいときはどうするのか
契約内容を変更したい場合は、関西電力公式サイトの「各種お手続き」ページ内の「電気の契約メニューのご変更」から手続きをしてください。
ただ、webからの手続きは「現在の契約内容よりもお得になる場合」に限りますので事前シミュレーションが必須となります。
9. 新電力への切り替え方法とは
大手電力会社から新電力会社へ切り替える場合の手続きの詳細は、同一住所で切り替えるのか、引越し後の新住所で切り替えるのかによって異なります。
・同一住所で切り替える
同じ住所で電力会社を切り替える際の流れは以下の通りです。
1.乗り換え先の新電力会社を決める
↓
2.切り替え日の希望を決めて申し込みをする
↓
3.次回検針日から新電力会社に切り替わる
契約する新電力会社によって詳細は異なりますが、大まかな流れとして上記の3ステップです。
同一住所での乗り換えをする場合は、それ以前に契約していた電力会社への解約手続きは新電力会社が行ってくれます。
・引越しのタイミングで新電力会社に乗り換える場合
新電力会社への切り替えを、引越しのタイミングで行うためには解約手続きを行わなければなりません。
自分で、旧住所で契約していた電力会社への利用停止手続き(解約)、新住所で使用する電力会社への利用開始手続きの両方が必要です。
引越し時の電力切り替えをする際に注意したいポイントとして、以下のようなものがあります。
・引越し先のマンション/アパートの電気契約を確認
・引越し先の新居がスマートメーターに切り替わっているか確認
・新居の供給地点特定番号を確認
マンションやアパートなど、集合住宅に住んでいる方は物件によっては部屋ごとではなく建物ごとで契約していることもあります。
賃貸契約をする際に確認されると思います。
また、新電力に切り替える際にはスマートーメーターの設置が必要です。
新居が未設置の場合は設置工事が必要なので、入居当日から電気が使えるように余裕を持って早めに申し込みをしましょう。
供給地点特定番号は電気やガスの識別番号で、電力会社やガス会社などと契約する際に必要です。
特定番号は個人ではなく、住所を特定するために使われるので引越しをすると特定番号も変わります。
入居する前でも、ポストなどに特定番号が記載されたお知らせが投函されていることも多いので確認してみてください。
ただ、遠方への引越しなど新居の状態を知ることができないというケースもあるでしょう。
番号が分からない場合でも契約自体は可能ですので、切り替え先の新電力会社に特定番号が分からない旨を伝えてご相談してみてください。
10. 新電力へ切り替えるメリットとデメリット
新電力へ切り替えることで、どのようなメリットとデメリットがあるのか見ていきましょう。
・新電力切り替えのメリット
まずは、新電力会社に切り替えをするメリットをご紹介します。
・より自分にあった料金プランが選べる
→現在多くの企業が新電力に参入しており、会社によって料金プランや電気料金の算出方法が異なります。そのため、従来の大手電力会社のプランよりも選択肢が多く、生活スタイルや世帯人数にあったプランが選べます。
・大手と比べて電気料金が安くなる可能性がある
→新電力会社の中には大手電力会社の金額を基準に料金設定しているところもあるため、同水準のプランでも以前よりも料金が安くなったというケースも多いです。
新電力会社の公式サイトにはほぼ全て料金シミュレーションができるページがあるので、現在の電力使用量でどれくらい安くなるのかが契約前に確認できます。
・ポイント還元や会社独自の特典が利用できる
→新電力の会社では、会社独自のポイントサービスや特典を付けているところも多いです。
こういった特典付のプランは、お得さから人気が高いです。
・再生可能エネルギーなど発電方法からも電力会社が選べる
→新電力会社では、発電方法にこだわる会社も増えてきています。
風力・水力・バイオマス・太陽光発電など、再生可能エネルギーで発電した電力を供給している電力会社もあり、環境に優しい電気を使いたい方におすすめです。
会社によっては、再エネ由来の電気の割合からプランを選べたり、自分が応援したい発電所を指定することもできます。
また、自治体への寄付など地域密着型のサービスを行っている新電力もあり普通に電気を使うだけでも社会貢献に繋がります。
・新電力切り替えのデメリット
ご紹介したように新電力への切り替えには、メリットも多くあります。
ただ、その一方で契約する前に知っておきたいデメリットも存在しています。
・シミュレーションや事前調査が必要
→新電力会社は、料金プランが会社により様々です。そのため、一見お得なように見えても自分の電気使用スタイルと合わず、返って乗り換え前よりも電気代が高くなってしまう可能性もあります。
損をしてしまわないように、なんとなくで決めずに事前にきちんと情報収集しておくことが大事です。
・会社によっては解約時の条件が厳しい
→最近は少なくなりましたが、会社や契約のタイミングによっては最低利用期間や契約期間の縛りが設けられていることもあります。
そういった場合は更新月以外に解約してしまうと、違約金が発生することもあります。
契約したい新電力会社を見つけたら注意事項や、よくある質問のページなどを閲覧してご確認ください。
・撤退のリスクもある
→2016年に電力完全自由化がされてから5年が経ちましたが、多くの企業が新電力分野に参入し現在もサービスを続けている一方で既に撤退した会社も少なくありません。
ご家庭への送配電はこれまでと同じように大手電力会社が担当しているため万が一、契約している新電力が急に倒産したとしても電気が止まることはないです。
ただ、なるべく早く乗り換えの契約しなければならないため、手間が増えることは確かです。
まとめ
今回は、関西電力の引越し手続きについてご紹介いたしました。
引越し予定の30日前と、早い段階からweb手続きを受け付けているので自分のタイミングで申し込みができるのがいいですね。
申請ページも見やすいので、誤って別の目的の手続きをしてしまった。ということも避けられます。
首都圏でも利用できますので、関西から関東へお引越しをされる方は引き続き関西電力を利用するか、引越しを機に新電力に乗り換えるか色々と吟味しながら検討されてみてはいかがでしょうか。